2025.11.04
イベント?展示会
文化財保存修復研究センター公開講座 第2回「X線で調べる護る-博物館の保存科学-」を11/15(土)に開催
文化財保存修復研究センターでは、文化財に関心を持つ幅広い層の方々を対象に「公開講座」を開催しています。本年度は、テーマを「ここから生まれたスペシャリスト ~文化財を調べ、守る人たち~」と題し、本学で学んだ卒業生であり、現在は文化財保存の最前線で活躍する専門家を講師に迎え、全3回をオンラインでお届けしています。
その第2回を下記のとおり開催いたします。文化財を守る科学の最前線に触れられる貴重な機会です。皆さまのご参加をお待ちしております。
第2回『X線で調べる護る-博物館の保存科学-』
私たちが博物館で目にする土器や木製品、金属製品などの文化財。それらの中には、外からは見えないひび割れや構造、製作の痕跡までもが隠されています。
こうした「見えない情報」を壊さずに調べるため、いま注目されているのが X線CTです。医療用CTスキャンと同じ原理で、遺物の内部を立体的に可視化することができるこの技術は、今日の考古学や保存科学において欠かせない存在となっています。
九州歴史資料館では、2010年に文化財専用のX線CT装置を導入し、この15年間、研究と地域連携の両面で活用を進めてきました。本講座の講師を務める 小林 啓(こばやし?あきら)氏 は、本学の修了生であり、同館における保存科学研究の中心的存在として、木製品や金属遺物の構造解析?保存処理に取り組んでいます。
今回の講座では、これまでの研究成果や地域社会への発信活動を紹介しながら、「地方博物館における保存科学の新しいかたち」 について分かりやすくお話しします。
美術や歴史に興味のある方はもちろん、科学的な視点から文化を学びたい方にも楽しんでいただける内容です。
●開催情報
開催日時:2025年11月15日(土)14:00~15:30
開催形式:WEB会議システムZoomによるオンライン開催
参加費 :無料(どなたでもご視聴いただけます。事前のお申し込みが必要です)
申込締切:11月12日(水)
●講師紹介
小林 啓 氏
(本学卒業?修了生/九州歴史資料館 主任学芸員)
考古遺物の保存処理や科学分析、構造解析を行う保存科学の専門家。本学修了後、山形県埋蔵文化財センター、福島県文化振興事業団を経て現職。九州歴史資料館では、出土木製品のトレハロース含浸法による保存研究や、金属製品に残る有機物痕跡の解析など、科学技術を用いた文化財の保存?調査に取り組んでいます。
●参加方法
参加をご希望の方は、以下の申込フォームまたはQRコードからご登録ください。
お申し込みいただいた方には、後日ZoomのURLをお知らせします。
お申し込みフォーム
https://forms.gle/aTDwjZhgdkNbznit7

●主催?共催
主催:任你博 文化財保存修復研究センター
共催:山形県県立博物館
●お問い合わせ
任你博 文化財保存修復研究センター
TEL:023-627-2204
文化財保存修復研究センターHP


